2009年01月08日
アイラ、嫌な話
アイラ、嫌な話
アイラの新聞イーラハを訳しているので、いろいろと島の事はわかっている。しかし、それ以外にも島からいろいろな話が入ってくる。Blogだけでなく、メイルでも情報は伝えられる。
ある嬉しくない話があったが、私は当面放置することに決めた。それから1年たち、もう、公表してもいいだろうと思って、ここに書き始めた。
昨年2月のこと、アイラのAタクシーにメイルが入り、島を案内して欲しいという依頼が日本から入った。メイルの主は日本人B。宿は予約してあり、蒸留所にもツアーの予約を自分でしたという。レンタカーでフェリーを使って渡ってゆくが、不案内なので、タクシーで案内してほしいという。Aは喜んで引き受け、その日を待った。
その日の朝、その日本人の宿泊した宿に出向こうとすると、電話が鳴った。今グラスゴーに居るという。ミニバッグをなくし、パスポートも財布もないので、アイラに渡れなかったという。それは気の毒にと思い、Aはなぐさめの言葉を添えて、切った。
それから、Aは気になって日本人Bが行くはずだった蒸留所に電話を入れ、事情を説明してツアーをキャンセルした。さらに、宿泊するはずだった宿に電話した。同様に事情を説明したが、宿の主人の回答は奇妙なものだった。日本人Bは昨夜着いて、宿泊し、先ほど出かけていったという。何だろうと思っていつもの仕事に戻ると、今度は蒸留所から電話が入る。日本人Bが蒸留所に来て、見学するという。
後日、Aはその蒸留所に別の客を届けたついでに、蒸留所に行き、日本人Bを案内したCと話をした。日本人Bは予定通りに来て、見学していったという。ただし、Aから事情を聞いていたので、ツアー前にCはミニバッグをなくして大変でしたね、見つかったのですかと日本人Bに尋ねたという。日本人Bは答えず、顔を背けたという。言葉が分からなかったかもしれない。そこで、Cはツアー後に同じ質問をもう一度した。日本人Bは、なぜその話を知っている、と尋ねたそうだ。CはAから聞いたままを説明した。日本人Bは、そうか、と言って帰ったそうだ。
この話は次のような憶測を生んだ。日本人Bはアイラに来て、結局自分で運転して島を回ることに決めたが、そう説明してAのタクシーをキャンセルするのが嫌だったので、嘘をついたのだろうと。
Aは結構不快だった。単純にキャンセルしてくれれば良かったのにと思い、嫌な気分だった。しかし、幸い日本人一般に対する印象は変わらなかった。数多くの日本人を案内したが、Bのような日本人はいなかったからだ。Aは、その後別に気にすることもなく、ちょくちょく日本人を乗せてアイラの案内をしている。
しかし、この話は微妙にアイラに広がった。
私の耳には、AからでもCからでもなく、アイラの知人Dから入ってきた。AもCも知っている人だが、彼らは私にいまだに何も言わない。気を使っているのか、こんな話は私に伝えるまでもないと思っているのか。
Dにどこから話が入ったのか、私は聞いていないし、Dも、こんな日本人がいた、という話だけだった。日本人Bの出身も、名前も知らない。もちろん、AもCも知っているだろうけれど。(予約を受けたのだから。)
この話は憶測が入っていて、真実は分からない。ただ、ここには書かないが、聞いたより詳しい事情を考えると、これに近い話は確かに起こったようだ。嫌な話だ。
それにしても、飛行機で12時間も掛かる場所の話も、日本へはあっという間に来てしまう。Dがこの話をしてくれたとき、「実は先週」と言っていた。
Takeshi Mogi
アイラの新聞イーラハを訳しているので、いろいろと島の事はわかっている。しかし、それ以外にも島からいろいろな話が入ってくる。Blogだけでなく、メイルでも情報は伝えられる。
ある嬉しくない話があったが、私は当面放置することに決めた。それから1年たち、もう、公表してもいいだろうと思って、ここに書き始めた。
昨年2月のこと、アイラのAタクシーにメイルが入り、島を案内して欲しいという依頼が日本から入った。メイルの主は日本人B。宿は予約してあり、蒸留所にもツアーの予約を自分でしたという。レンタカーでフェリーを使って渡ってゆくが、不案内なので、タクシーで案内してほしいという。Aは喜んで引き受け、その日を待った。
その日の朝、その日本人の宿泊した宿に出向こうとすると、電話が鳴った。今グラスゴーに居るという。ミニバッグをなくし、パスポートも財布もないので、アイラに渡れなかったという。それは気の毒にと思い、Aはなぐさめの言葉を添えて、切った。
それから、Aは気になって日本人Bが行くはずだった蒸留所に電話を入れ、事情を説明してツアーをキャンセルした。さらに、宿泊するはずだった宿に電話した。同様に事情を説明したが、宿の主人の回答は奇妙なものだった。日本人Bは昨夜着いて、宿泊し、先ほど出かけていったという。何だろうと思っていつもの仕事に戻ると、今度は蒸留所から電話が入る。日本人Bが蒸留所に来て、見学するという。
後日、Aはその蒸留所に別の客を届けたついでに、蒸留所に行き、日本人Bを案内したCと話をした。日本人Bは予定通りに来て、見学していったという。ただし、Aから事情を聞いていたので、ツアー前にCはミニバッグをなくして大変でしたね、見つかったのですかと日本人Bに尋ねたという。日本人Bは答えず、顔を背けたという。言葉が分からなかったかもしれない。そこで、Cはツアー後に同じ質問をもう一度した。日本人Bは、なぜその話を知っている、と尋ねたそうだ。CはAから聞いたままを説明した。日本人Bは、そうか、と言って帰ったそうだ。
この話は次のような憶測を生んだ。日本人Bはアイラに来て、結局自分で運転して島を回ることに決めたが、そう説明してAのタクシーをキャンセルするのが嫌だったので、嘘をついたのだろうと。
Aは結構不快だった。単純にキャンセルしてくれれば良かったのにと思い、嫌な気分だった。しかし、幸い日本人一般に対する印象は変わらなかった。数多くの日本人を案内したが、Bのような日本人はいなかったからだ。Aは、その後別に気にすることもなく、ちょくちょく日本人を乗せてアイラの案内をしている。
しかし、この話は微妙にアイラに広がった。
私の耳には、AからでもCからでもなく、アイラの知人Dから入ってきた。AもCも知っている人だが、彼らは私にいまだに何も言わない。気を使っているのか、こんな話は私に伝えるまでもないと思っているのか。
Dにどこから話が入ったのか、私は聞いていないし、Dも、こんな日本人がいた、という話だけだった。日本人Bの出身も、名前も知らない。もちろん、AもCも知っているだろうけれど。(予約を受けたのだから。)
この話は憶測が入っていて、真実は分からない。ただ、ここには書かないが、聞いたより詳しい事情を考えると、これに近い話は確かに起こったようだ。嫌な話だ。
それにしても、飛行機で12時間も掛かる場所の話も、日本へはあっという間に来てしまう。Dがこの話をしてくれたとき、「実は先週」と言っていた。
Takeshi Mogi
2009年01月07日
ウェッジウッド倒産
ウェッジウッド倒産
テレビでもやっていたようですが、あの有名なウェッジウッドの親会社が倒産しました。自分はScotsmanで見ました。同社はエジンバラ・クリスタルというガラス工房を所有しており、2700人の雇用が失われる可能性があると報じています。

歴史が長く、人気があり、好き嫌いはあっても品質もデザインも一級、それでも、駄目な時は駄目なんですね。NIKKEI NETでは「廉価な製品を提供するアジアのメーカーとの競争で長年にわたって苦戦してきた」と言っています。2009年に破たんした欧州企業の第1号だそうです。
Takeshi Mogi
テレビでもやっていたようですが、あの有名なウェッジウッドの親会社が倒産しました。自分はScotsmanで見ました。同社はエジンバラ・クリスタルというガラス工房を所有しており、2700人の雇用が失われる可能性があると報じています。

歴史が長く、人気があり、好き嫌いはあっても品質もデザインも一級、それでも、駄目な時は駄目なんですね。NIKKEI NETでは「廉価な製品を提供するアジアのメーカーとの競争で長年にわたって苦戦してきた」と言っています。2009年に破たんした欧州企業の第1号だそうです。
Takeshi Mogi
2009年01月04日
イーラハ・ジャパン No4
イーラハ・ジャパン No4
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。年末年始は翻訳に明け暮れていました。今回も記事いっぱいです。moruponさん、長文の翻訳お疲れ様でした。Miyuki Nittaさんも多くの記事を担当してくれました。お二人に感謝します。

記事は全て昨年末のものなのでよろしくお願いします。
さて、アイラの属しているアーガイル&ビュート自治体は改革が遅れていると指摘されています。まあ、日本の自治体は改革どころか、ちゃんと仕事しているのか、裏金作りはしていないかというレベルですので、このあたりは英国の方が進んでいるように思います。ベスト・バリューという考えを導入し、市民ボランティアや企業が協力してくれるならそちらに頼む、残りの仕事を公金をできる限り有効に使い、できる限りよいサービスを実施する、そのためには実施のトップは民間から雇用するなど、なかなか革新的です。その割りに、ポート・アスケイグではろくでもない設計でろくでもない工事をし、工期も費用もかさんだのを追加請求という状態が発生、不採算のアーガイル・エアーもどうなるのか分からない状況。大きな公共工事ほど、ヤバイ状況だというのを見ると、公共機関、公務員という制度自体が問題なのではないかと考えさせられます。
蒸留所は民間なので、よい話があります。キルホーマンは最初の樽が3年の熟成を終え、ウイスキーになりました。今年はWMLにもやってきて、プロモーションをします。ボウモアのプールは電力ガス会社から補助金が出て、エネルギー・リサイクル施設の改修が出来ることになりました。金額はそれほどでもありませんが、人口3千人少々のアイラの状況を考えれば、ありがたい補助金です。それにしても、何十年も前からエネルギー・リサイクルをしているボウモアというのはすごい蒸留所です。誰がいつ始めたのか、私は知りません。
スコットランドでは国の主導でホームカミング2009という、バーンズ誕生250周年記念と絡めたイベントが行なわれます。夏の大イベントの他、200以上のイベントがスコットランド各地で1年を通して行なわれます。ビデオも作られ、http://www.homecomingscotland2009.com/news/caledonia.htmlで見ることが出来ます。有名人ばかりですが、私はショーン・コネリーしかわかりません。出ているのが誰なのかも、上のWEBで見ることが出来ます。
アイラの各地では学校の生徒たちによる年末の劇や音楽界が行なわれました。毎年やるのですが、毎度衣装は凄く凝っています。
ジュラから本土へ走る新しいジュラ乗客連絡船がアーガイル&ビュート優秀賞の「活力あるコミュニティ」部門で金賞を受賞しました。記事自体はいいのですが、記事の中で受賞した側がいろんな企業や個人お名前を挙げて謝辞を言い始めたので、嫌になって訳出中止、以下略にしてしまいました。主文はちゃんと訳出してあるので、意味は通っています。このジュラ乗客連絡船にはさまざまな企業が複雑に関わっており、そうした謝辞になってしまったんですね。
他にブリューイクラディーの販売がうまく行っている話、アイルランドの古代遺跡の話、ラーグスでMCLAが港湾整備をしている話、ポート・エレンで水道管を交換したら、古い鉄管がひどい錆だった話など。
Takeshi Mogi
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。年末年始は翻訳に明け暮れていました。今回も記事いっぱいです。moruponさん、長文の翻訳お疲れ様でした。Miyuki Nittaさんも多くの記事を担当してくれました。お二人に感謝します。

記事は全て昨年末のものなのでよろしくお願いします。
さて、アイラの属しているアーガイル&ビュート自治体は改革が遅れていると指摘されています。まあ、日本の自治体は改革どころか、ちゃんと仕事しているのか、裏金作りはしていないかというレベルですので、このあたりは英国の方が進んでいるように思います。ベスト・バリューという考えを導入し、市民ボランティアや企業が協力してくれるならそちらに頼む、残りの仕事を公金をできる限り有効に使い、できる限りよいサービスを実施する、そのためには実施のトップは民間から雇用するなど、なかなか革新的です。その割りに、ポート・アスケイグではろくでもない設計でろくでもない工事をし、工期も費用もかさんだのを追加請求という状態が発生、不採算のアーガイル・エアーもどうなるのか分からない状況。大きな公共工事ほど、ヤバイ状況だというのを見ると、公共機関、公務員という制度自体が問題なのではないかと考えさせられます。
蒸留所は民間なので、よい話があります。キルホーマンは最初の樽が3年の熟成を終え、ウイスキーになりました。今年はWMLにもやってきて、プロモーションをします。ボウモアのプールは電力ガス会社から補助金が出て、エネルギー・リサイクル施設の改修が出来ることになりました。金額はそれほどでもありませんが、人口3千人少々のアイラの状況を考えれば、ありがたい補助金です。それにしても、何十年も前からエネルギー・リサイクルをしているボウモアというのはすごい蒸留所です。誰がいつ始めたのか、私は知りません。
スコットランドでは国の主導でホームカミング2009という、バーンズ誕生250周年記念と絡めたイベントが行なわれます。夏の大イベントの他、200以上のイベントがスコットランド各地で1年を通して行なわれます。ビデオも作られ、http://www.homecomingscotland2009.com/news/caledonia.htmlで見ることが出来ます。有名人ばかりですが、私はショーン・コネリーしかわかりません。出ているのが誰なのかも、上のWEBで見ることが出来ます。
アイラの各地では学校の生徒たちによる年末の劇や音楽界が行なわれました。毎年やるのですが、毎度衣装は凄く凝っています。
ジュラから本土へ走る新しいジュラ乗客連絡船がアーガイル&ビュート優秀賞の「活力あるコミュニティ」部門で金賞を受賞しました。記事自体はいいのですが、記事の中で受賞した側がいろんな企業や個人お名前を挙げて謝辞を言い始めたので、嫌になって訳出中止、以下略にしてしまいました。主文はちゃんと訳出してあるので、意味は通っています。このジュラ乗客連絡船にはさまざまな企業が複雑に関わっており、そうした謝辞になってしまったんですね。
他にブリューイクラディーの販売がうまく行っている話、アイルランドの古代遺跡の話、ラーグスでMCLAが港湾整備をしている話、ポート・エレンで水道管を交換したら、古い鉄管がひどい錆だった話など。
Takeshi Mogi








